12月10日の練習

touho今日は、三善 晃 作曲 女声合唱のための「三つの抒情」から、中原中也 作詞「北の海」を3つのパートに分かれてパート練習したあと、立原道造 作詞「ふるさとの夜に寄す」を4つにパート分けしたあと、パート練習をしました。

「北の海」は、中原中也ワールド炸裂で、とにかく暗くて重い。たまに長調に転調するけれど、歌詞に「空を呪ってゐるのです」にあるように、どんよりとした空気感が漂う。前回の練習では、ピアノ伴奏が美しいのがせめての救いと思っていました。

今回の練習では、その重たい空気に少し慣れて、旋律の美しさにちょっとだけ気づくことができました。フレーズのつなぎになるピアノの音、「タトトタトトタッ」などが、オーケストラ伴奏ならティンパニーの役割だなと感じたり…。それだけ壮大な曲なんだと気づきました。

そして、「北の海」のイメージは、「悲しみ本線日本海」。とにかく重たいので、海でなければ、新田二郎の小説が原作の映画「八甲田山」。もしくは、観光地の「襟裳岬」ではなく、羅臼の番屋跡か、なぜか高知の桂浜をバックに△の枠に入った「東映」の文字が浮かび、(東映なのに「東宝」系の)特撮映画で「北の海」の波しぶきのごとく「モスラ」が鱗粉を振りまく情景。地球防衛隊が助けに来るわけでもなく、ただ「空を呪ってゐるのです」(妄想が尽きなくてごめんなさい。)

「ふるさとの夜に寄す」は、転調すさまじく、イ短調が嬰ト短調になるという。なんの関係調になるのか、楽典超えて楽理の得意な方教えてください。アルトの下のパートの音域がすさまじく、とにかく低い音が続きます。声を張ろうとすると、地声が出てしまいます。だからと楽に声を出そうとすると響きません。パート練習のとき、「ソプラノはきっと気持ちよく歌うんだよ。」とメンバー口々に話していたら、全員が集まったときに、ソプラノパートから「とても歌いやすいわ~♪」という声が。「あぁやっぱり!」アルトのメンバー笑っていました。

この日の練習は、来年度の定期演奏会に向けてのスケジュールが記載された、練習予定表が配布されました。今年は、合唱部門単独公演になるので、難易度が高い曲が多いような気がします。

これからますます寒くなりますが、防寒対策しっかりして練習に参加したいと思います。

 

アルトパート  Taiko